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この美少女文庫がすごい！ Best of 2007

2007年に刊行された美少女文庫は全部で三十二冊。
妹もの、姉もの、ハーレム、メイド、教師、アスリート系、お姫様、くノ一、人狼、etc.. 様々な萌え属性／シチュエーションを備えた作品が揃う中、”ライトノベル読み”が選んだナンバーワン美少女文庫はこれだ！

イラスト部門

2007年の美少女文庫イラストといえば、みやま零をおいて他にないでしょう。あとは「Ｍｙ…」連作の中でも何を選ぶかというところ。本文のヒロイン描写とイラストとのマッチングがこの上ない相乗効果をもたらしたという点を評価し「Ｍｙ妹」に決定。

My妹(マイマイ) (美少女文庫)

キャラクター部門

こちらは選考委員の意見も割れ、一人に絞るのが難しかったため、《ベスト３》として発表させていただきます。

　・藤村紗奈（橘真児「いもうと祭り」「いもうと温泉」） 三姉妹ヒロインの一番下でありながら、兄を弄んでは周囲をかきまわしてくれる悪戯っ娘。ふんどし。

　・勅使河原亜由（わかつきひかる「Ｍｙメイド」） 貧乏にもめげず、たくましく日々を生き抜く没落お嬢様。

　・亞里亞（みかづき紅月「銀狼王女」） 耳と尻尾が愛らしい魔界のプリンセス（魔王女）。一人称は「わらわ」。

ストーリー部門

　・森野一角「妹は絶対君主なお嬢様」　主人公とヒロインの嬉し恥ずかし純愛模様。コメディ色の強い序盤から”いい話”の雰囲気を醸し出すクライマックスにいたる展開が楽しい。味のある脇役との軽妙な掛け合いも見所の一つ。

妹は絶対君主なお嬢様 (美少女文庫)

エロ部門

選考中、単独ヒロインとハーレムものではエロの質が微妙に違うよねという意見があり、ハーレム部門を別枠にすることも論じられましたが、そのへんは「とくめー雑記」さんにおまかせしようｗということで落ち着きました。
エロ部門は優しくて可愛らしいお姉さんとのラブラブでエロエロな生活を描いたわかつきひかる「Ｍｙ姉」に決定。

My姉 (美少女文庫)

選考委員賞

もっぱら姉／妹な作品を読んでいる永山氏が推したのは水碕睦月「アイドる☆シスター」 。妹たちを人気アイドルに育てよう！ 兄×実妹×義理妹ものとしても、アイドルものとしてもしっかり組み立てられており、かつ可愛くてえちぃイラストが魅力の一作。無表情っ娘います。

アイドる☆シスター (美少女文庫)

その他、キャラクター部門ベスト３に入ったみかづき紅月「銀狼王女」にdeltazulu賞。
吸血鬼大好きの御仁から青橋由高「恋姫 〜彼女はヴァンパイア」に一票との声もありました。
　そして、河里一伸「こいまほ」にリッパー賞を進呈。水の魔法使いと火の魔法使いが恋の鞘当てを繰り広げた挙句、スイッチのはいった男の子に魔法でメロメロにされてしまう。ヒロイン二人の操られっぷりとエッチな反応が凄まじく面白い。イラストはみけおうさん。魔法少女スキーなら是非。

こいまほ―いもうとは魔法少女 (美少女文庫)

大賞

いよいよ発表。
栄えある《美少女文庫アワード2007》大賞は……でろでろでろでろ〜（ドラムロール）ダン！ 羽沢向一「ボクだけのせんせい姉妹」に決定しました！

ボクだけのせんせい姉妹 (美少女文庫)

　なんといっても《インキュバスの大目録》につきる。エッチな”ひみつ道具”限定の四次元ポケット。《幻惑の月のグラス》に《彷徨する蛾のクリーム》《躾けられた牝犬の首輪》
…これら魔道具によって演出されるシチュエーションの数々は、他では味わえない面白さと驚きに満ちあふれ、読み手の想像力をいたく刺激するのである。
美少女文庫としては変化球かもしれないが、我々が選出するならこれしか考えられない。
今年の刊行作品、全三十二冊を読破したバカ二名*1が胸をはってオススメする一作。この傑作を見逃すな！


追記：ハーレム部門は「あねスポッ！」だそうです。

*1:不肖ワタクシ（リッパー）と同人誌「美少女文庫総解説」の編集人でもあるUSA3氏