「ゼロヨンイチロク」 清水マリコ (MF文庫J)
連絡を絶ってしまった母のことを心配する女子高生のめぐみが主人公。
突然現れてはなぜか意地悪をしてくる謎の女の子に悩まされ、友人の明智君(愛称)や美緒という同級生を巻きこみながら、
めぐみは不可思議で怖い領域へ関わっていくことに…。
「嘘つきは妹にしておく」「君の嘘、伝説の君」に続く、オリジナル長編の3冊目。
独特の味わいのある描写や会話、次第に妄想と現実の境界が曖昧になっていく幻想風味は前2作と変わらず。
今回は新シリーズということで、ノスタルジックなものは少し控え目にして、よりファンタジック・ホラーな方向付けがなされてるかなあ。
あるキャラの主観的な時間の流れが通常と大きくずれているという設定が特に面白かった。
ファンタジックな概念の取り込み方も興味をそそりますな。Eのことや”0416”に関しては謎を引っ張ったかたちになっているので、続編を楽しみに待ちたいと思います。
あと、主人公が女の子なのも爽やかで良かったざんす。明智君との距離感とか、美緒さんとのお泊まりにちょいとときめきました。